「子どものモノは全てが思い出」

河合妙子の片づけるとどんどん起こる♪幸せストーリー③ 

 「子どものモノは全てが思い出」

わが家の二人の息子は、

もうとっくに成人していて社会人です。

長男は結婚しております。

すっかり子離れしているのがあたりまえのはずですが、

実はまだ・・・息子たちのモノで

捨てられないモノが大量にあります。

それは、思い出の写真です。

今はまだ、チラッと見るたび胸がいっぱいになってしまうので、

写真の整理は老後の楽しみにとっておくことにしました。

もしもの時には

「私があの世に逝ったらこの写真は全部捨ててください」

という遺言もエンディングノートに書いてあります(笑)。

 

さて、Aさんのご家族はご主人と小学3年生の女の子、

そして、来年小学1年生になる男の子の4人家族。

Aさんは、センスの良い素適なモノをたくさん持っていらっしゃいますが

収納にもこだわった、2階建ての素適なお家に住んでいます。

家事動線や収納スペース、

収納家具をとことん考えてあるお家ですので、

沢山のモノもスッキリ納まります。

納まるハズです。

しかし、Aさんのお家は収納スペースに入りきらないモノ達が、

床にも溢れかえっていました。

これは、4人家族にしては、

収納スペース以上にモノを持ちすぎているのが原因でした。

CDや本、食器、衣類、子ども達の教材、領収書等の書類など、

もしかしたら将来使うかもしれないと

必要以上に心配し、

手放すことができないでいたのです。

 

それでもAさんは「スッキリとした快適な暮らしがしたい!」という

理想があります。

ですのでお片づけレッスンが始まるとすごく頑張り、

フリーマーケットに出すというものも含め、

意外とスムーズに多くのモノを手放せました!

ただ、子ども達のモノとなると、どうしても手が止まってしまいます。

子ども達の折った折り紙や作品、

とくに子ども達の描いた絵は、落書き帳や、

広告の裏面に描いた何気ない走り書きの絵さえも

思い出だからと言って手放せません。

Aさんの子ども達は絵を描くのが大好き。

描いた紙が毎日大量に出ます。

その一枚一枚が捨てられない、Aさんの愛情深さが

伝わってきます。

しかし、その全てが思い出だと言って手放せないとなると・・・

家の中は思い出のモノでいっぱいに!?

Aさんが理想とする「スッキリとした家」は

いつまでたっても叶いません。

 

母親にとって、子どもはかけがえのない存在であり、

日々の成長は嬉しいものです。

この時この瞬間は、二度と戻らない貴重な宝物であり、

ちょっとした落書きでも捨てられないという気持ちは、

子どもを大切に思うからこそなのですが・・・。

実は、思い出のモノが捨てられないのは

捨ててしまうと『大切な思い出を忘れてしまうのではないか』

という「恐怖」から捨てられないのです。

ただ、その「恐怖」から逃れるために

全て思い出としてとしてとっておくと

家の中はモノで溢れかえり、

いざというとき必要なモノが見つかりません。

探し物を見つけられなくてイライラし、大切な家族にあたったり、

大切な子ども達との過ごす時間が無くなってしまったら、

本末転倒ですね。

 

人は、数多くのモノを全て覚えて管理することはできません。

それぞれモノを持つキャパには個人差がありますが、

沢山のモノを一つ一つ大切に管理することは不可能なのです。

心を痛めてでもモノを減らし、

本当に必要なモノを持つことで

モノを大切にするという気持ちが芽生えます。

子どもの思い出という「過去」に縛り付けられて

身動きが取れなくならないよう、

「今」子ども達と過ごす時間、

そしてモノを大切にする気持ちというものを

子ども達には伝えていきたいものですね。

 

Aさんも時間はかかっていますが、

本当に大切にしたいモノと向き合い

少しずつ、一歩ずつ前に進んでいます。

大切な家族の思い出だからこそ、

数を減らすことで、本当の大切な思い出になるのです。


20161217「スポーツとよはし」掲載『暮らしのセラピー』より

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