『15年ぶりに再会したお姑さんの食器たち』

河合妙子の片づけるとどんどん起こる♪幸せストーリー⑩ 

『15年ぶりに再会したお姑さんの食器たち』



1階が夫の経営する工務店で、2階が義父母と同居する

現在の住まいに引っ越したのは、平成8年の5月。

今から24年も前のことです。

 

それまでは、朝昼晩と義父母と一緒に

食事をしていましたが、

引っ越しを機に、あこがれのダブルキッチンとなり、

ありがたいことに妹や知人から、たくさんの食器や鍋などを

いただきました。

ただ、自分の好みとはかけ離れているモノもありました。

 

今では使っている食器も少なくなりましたが、

当時は、頂き物は捨てられず、

とりあえず全て食器棚に収納していたので

食器棚はパンパンでした(笑)。



大量の食器のお片づけをご依頼のAさんも、

自分が購入した食器だけでなく、

飲食店を経営するご主人がお店で不要になったどんぶり、

イベントでもらった粗品のお皿、

冠婚葬祭でいただいたティーカップのセット、

クーポンを集めてゲットしたキャラクター柄のお茶碗等々で

食器棚はぎゅうぎゅうでした。

 

当然出し入れしにくいので、

普段使う食器は一番手前に入っているモノか、

乾燥機に入っている食器ばかり。

 

そこで、どれだけの食器を持っているのか

現状を把握していただくために

 

食器棚の中の食器はもちろん、

食器棚の上に箱に入ったまま積んである食器、

パントリーの中にしまい込んである食器たちも、

すべて取り出しました。

全く使っていないのに

なぜ手放すことができないのか?

なぜ使っていないのか?

たくさんあるのに

なぜまた買ってしまうのか?

 

その「食器を持つ意味」

「手放せない理由」

「増えてしまう原因」を、

一つ一つ一緒に考えていきました。

 

パントリーの奥には、

食器″と書かれたとても古い段ボール箱もありました。

もう15年も段ボール箱に入れたまま

しまい込まれていたようで、

中に、どんな食器が入っているのか

Aさんにはどうしても思い出せません。

恐る恐る開けてみると、

シミがあちこちついていますが、

白地に青い小花が散ったとてもかわいい食器が

フルセットで入っていたのです。

 

その時Aさんが「アーーーーッ!!」と

大きな声を上げました。

実はその食器たち、Aさんがお嫁に来て間もなく、

ご主人のお母さま、お姑さんが

Aさんにプレゼントしてくださったものだったのです。

ただその当時、Aさんはお姑さんとの関係がうまくいっておらず、

その食器を使うのにとても抵抗があったので、しまい込み、

忘れていたのだそうです。

 

Aさんが一枚一枚食器を手に取りながら

「私・・・こういう柄の食器大好きなんです。」

「なんで今まで使えなかったんだろ・・・。」

とつぶやき、涙をポロポロ流されました。

 

「Aさん、この食器たちを使うのにまだ抵抗があるなら、

 感謝の気持ちを持ってここでお別れするのもありですよ。」

 

そう伝えると、

「私、使います!使いたいです!!」と笑顔できっぱり言い切りました。

 

モノは手放し続けていくと、今の自分にとって

本当に大切なモノが見つかります。

あれも必要、これも必要と、たくさんのモノ(コト)を

抱え込んでいる人は、

知らず知らずのうちに、大切なモノを見失っているのです。

 

Aさんは、たくさんの食器を手放したことによって

今、本当に大切にしたい食器を

見つけることができました。

 

20170722「スポーツとよはし」掲載『暮らしのセラピー』より

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