「夫のモノは捨ててはいけません」

河合妙子の片づけるとどんどん起こる♪幸せストーリー②

「夫のモノは捨ててはいけません」

 

実は人見知りな私が、何年かぶりに小中学校の同級会に出席しました。

本当に久しぶりの再会で、子どもの頃からの懐かしさも手伝い

おしゃべりが弾みました。

 

会話の中でふと「犬がいると夫婦の会話が弾むのよね~」という

私の言葉に返ってきたのは

「夫となんてしゃべらなくっていいんだよ~」

「うちはすれ違いで全然会話してないなあ~」という言葉。

なるほど・・・20年以上も一緒に居たら、話さなくても分かるというのが

夫婦かもしれません。

ただ、この夫婦関係がどういう状態であるのかということは、

実は家の中の片づけと、深く関わっていることを

知っていただけたらと思います。

 

お片づけのご依頼をいただいたKさんは、

ご主人と二人のお子さんと賃貸アパートに住み、

毎日家事や子育て、パート仕事を頑張っていらっしゃいます。

けれどもお家の中が散らかり放題で、ご主人に対して

『こんな自分では申し訳ない』といつもご自身を責められていました。

 

Kさんのお家はアパートということで収納スペースは限られており、

2帖ほどの小さな納戸には、家族4人のモノが

ギュウギュウに押し込められており

何がどこに入っているのか全く分からない状態でした。

ここからすべてのモノをリビングに出すと、

リビングは床が見えないほどモノで埋め尽くされ

『こんなにも大量のモノが入っていたなんて!?』と

Kさん自身がとても驚かれました。

一つ一つのモノを見ていくと、Kさんが想像していた通り、

ご主人の“今は使っていない趣味のモノ”も沢山ありました。

 

多くの奥様はご主人の趣味のモノを見ると

「これがなければもっと他のモノがしまえるのに・・」

「こんなモノ捨てちゃえばいいのに・・」

そう考えます。

夫婦げんかの後はなおさらでしょう(笑)。

子どものモノは全てが愛おしくなかなか捨てられないのに、

ご主人には結構手厳しいのはなぜ?(笑笑)

 

Kさんは、ご主人の捨てられない気持ちは尊重しつつも、

家の中が片づかないのは、ご主人が沢山のモノを持ち

捨てられないからだ・・と思っていました。

しかし、どんなにご主人が自分で捨てられず、

奥様にとって邪魔なモノをたくさん持っていたとしても、

決してご主人の許可なく、勝手に捨ててはいけません。

 

まずは自分のモノから徹底的に減らしていくことが重要です。

これ以上もう捨てるモノはない!っていうくらい、

Kさんも自分のモノに向き合い続けました。

すると意外にも、Kさん自身のモノや

お子さんのモノの方が多いことがわかりました。

自分のモノをひたすら手放し、家族がそれぞれ出し入れできるよう

定位置を決めて収納したら、パンパンだった納戸が

ご主人の趣味のモノが入っても、とてもスッキリしました。

驚いたことに、半年ほど経ったある日

ご主人自ら「これももう捨ててもいいよ」と、

ずっと捨てられなかった趣味のモノを次々と差し出したのです。

 

片づけは家族の思いやり。

Kさんがご主人を想い一生懸命頑張っている様子と、

それに伴いどんどん家の中も快適になっていくのを見て、

ご主人も心を動かされたのでしょう。

 

人は人を変えることはできません。

しかし自分が変わることで、

夫も家族も変わることもあるのです。

 

20161022「スポーツとよはし」掲載『暮らしのセラピー』より

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