『生死を分けたこの一言』

~片づけるとどんどん起こる幸せストーリー㉘~

 

『生死を分けたこの一言』

 

皆さんも既にご承知のように、この東南海地域は

何十年も前から大きな地震が必ず来ると言われています。

今後30年以内に80%の確率で発生すると言われている「南海トラフ巨大地震」は

死者が32万人以上とされ、これは東日本大震災のなんと、12倍以上になるのだそう。

東日本大震災では棚の上のモノが垂直に飛んでいた・・・と聞けば、

それ以上に大きな地震が起きたらどうなるのか?

ちょっと考えたくないかもしれません。

 

私は定期的に防災備蓄収納セミナーで

「何を」「どこに」「どれだけ」収納したらよいかを伝えています。

実は“防災備蓄収納”と“整理収納”は、

似ているようで根本的な考えが全く違います。

いつもお伝えしている“整理収納”はモノの在庫の基準が「ストック+1」。

すぐに使わないストック品はお店に保管してもらいましょう、という考え方です。

一方“防災備蓄収納”では、(震災が起こるまで)いつ使うかわからないモノ、

もしかしたら一生使わないモノを最低一週間、

できたら一か月分は準備し、すぐに取り出せるようにしておきましょうという考え方です。

地震は今か明日か、いつ起こるか予測不可能だからです。

 

もし現在、家の中がモノで溢れていたり、収納スペースはモノでいっぱいになっていたら…

「今すぐに使わないようなモノを一か月分も備蓄なんてとても無理!」

と思われるかも知れません。

しかし80%の確率で地震が起こると言われていて、

防災備蓄品は何も用意していない。

せいぜい非常持ち出し袋か3日分の食料くらいだけという方は、

だいぶ地震に対する意識や危機感が薄いと言えます(苦笑)。

もったいないと言って捨てられないモノがあったら、

そのスペースに『命を守る備蓄品』を収納する意識を

持っていただきたいなあと思います。

 

さて先日、シモンがお世話になっているトリミングサロンさん主催の

ペットの防災セミナーに参加してきました。

講師は東日本大震災を経験されている宮城県石巻市在住の岩城さん。

岩城さんはトリミングサロンを経営されています。

震災が起きた時もお客様のわんちゃんを5匹預かっていました。

震災でどんなことが起きたのか、

とても辛い経験をお話してくださいました。

 

お犬様と呼ばれながら大事に育てられていた

豆柴のジョンくんの話。

津波に流されるジョンくんを飼い主であるお父さんが飛び込んで助け、

その代わりにお父さんが流されてしまったこと。

その後ジョンくんは親戚の家のお外犬(家の外で飼われること)になり

さみしく老衰で亡くなったこと。

地震が起きる30分前にトリミングサロンに

飼い主であるお母さんがお迎えに来たシュナウザーのカイくんは、

たった4キロしか離れていない自宅に帰った直後、

飼い主さんと一緒に津波で流されてしまった話等、

当時の恐怖と深い悲しみを

涙を流されながらお話してくださった岩城さん。

その体験が決して他人事ではないのだということは、

その場にいた40名の皆さんの涙が物語っていました。

 

震災後の家族の幸せ、ペットの幸せは、

自分の命そして飼い主の命があればこそです。

そこで最も重要なのが、家族の安否情報を知ることなのだとか。

携帯もつながらない中、家族が見つからなければ生きた心地はなく、

一週間でも一か月でも探し続けることになります。

 

「地震が起こったら○○に集まろうね」

実際にこの一言が生死を分けたご家族があります。

まずは今日すぐに

震災時の家族の集合場所を決めましょう。

そして、そこはペット同伴で避難できるのかも

確認しておくといいですね。

 

防災備蓄品の話に戻りますが、

ペットを飼われている人にとって、

ペットも大切な家族の一員です。

わが家のシモンには、朝だけ手づくりごはんを食べさせていますが、

今回のセミナーを受けてドッグフードをいつもの3倍備蓄しました。

必要だと思ったらすぐに実践すること、

それが防災に繋がります。

 

震災時、ペットフードの支援は一切ありません。

ペットを飼っているご家庭は

最低3か月分を用意しておきましょう。

 

 

20191214「スポーツとよはし」掲載『暮らしのセラピー』より

 

 

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